一度じっくりと考査してみよう その4 |
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| K10が無くなるらしい・・・って言うかK10って何だ? 少なくともK10はK9の発展型でK9の話と同時期に現れた 問題はその話が出た頃が何時か?である K9の話は2003年頃の話でK10もそれと同時期に語られ始めている この頃のAMDは3つの選択肢を持っていた 1.Intelが90nmプロセスで完全に成功した場合 2.Intelが90nmプロセスで中途半端に終わった場合 3.Intelが90nmプロセスで完全に失敗した場合 2.に関しては現在の状況なので書かないとして1.と3.だった場合の話
Intelが90nmプロセスで成功していれば Pentium4は130nmプロセス最高クロック3.4GHz×1.4倍の 4.8(4.76)GHzまで上がったと推測される それに対しAMDはAthlon64の実クロックを2.8GHzまで上げ Pentium4に対抗していたと推測される そして2006年に新型ソケットでCPUを売る時に 『これからはデュアルコアが主流になる』とか言って 新型ソケットでのみAthlon64X2を発売したと思われる これが本来のK9(Opteronでも同じ事が言える) そして更に3年後ぐらいに更なる新型ソケットでAthlon64X4を発売する これが本来のK10である 逆にIntelが1MHzも上げられなかったら AMDは90nmに突入後バリューを除く全てのコアをデュアルコアにして 『HTテクノロジより疑似HTテクノロジ』とか言って シェアの巻き返しにはならないが優位に立っていたと思われる
少なくともOpteronは長期に渡って考え抜かれたCPUである 単にOpteronがAthlon系+AMD64で構成されていたなら ライセンスの関係でIntelにx86-64は奪われてIntelが金に物を言わせて x64はPentiumと世界中に売りつけただろう そうならない為にもOpteronはハード面で独自の構造を取ったと言える デュアルコア用のバス確保 メモリコントローラー内蔵 ハイパートランスポートによる高速化 サーバ用は長期に渡って運用するのでCPUやメモリを変更して使う事はない メモリコントローラーを内蔵したからと言ってサーバ関係は困らないのである 困るとすればそのメモリをどれだけ有効に使えるか?であって その為に高速パラレル転送のハイパートランスポートを使い 1個の高クロックCPUで計算させるより2個の中クロックCPUで計算した方が 効率が良い為、細分化によってコアが追加できるようになっている そして問題はその『長期』という言葉である デスクトップの場合CPUやメモリを大量に追加する事は出来ないので 3年経てば買い換えるのが普通 サーバの場合は違う。少なくともデスクトップの倍、6年は同じシステムを使う それを逆手に取ればOpteronは6年先まで考えて作られたCPUなのである (逆にXeonはPentium4のマルチCPU対応版として発売された為 そろそろ根本的に考え方を変えないと洒落にならない事になる 実際にXeonはロードマップ上でもかなり苦戦している) この結論から抜本的なコア改良は2010年になると推測される (複数コアによる並列処理→ヘテロジニアスマルチコア)
少なくともIBMは既にヘテロジニアスマルチコアを完成させている そしてそのCPU(ま、Cellなんだけど)がPowerPC G5同様 ハイパートランスポートが使われているとしたら コアをRISCプロセッサではなくx86プロセッサにするだけで ヘテロジニアスマルチコアOpteronは完成する ただそんなに効率よく計算出来ないだろうから改良が加えられるのは確かだけど 物体として作る事は既に可能なのである 問題があるとすればハイパートランスポートの帯域幅を少なくとも FSBを1.6GHz以上にする必要があるのが一つであると言える あとはコアの配置方法や高クロック化だと思われる (ハイパートランスポートの最低クロックは200MHz ヘテロジニアスマルチコアは8コア以上だと思われるので 200×8=1.6GHzは必要となる)
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11月5日(土)01:03 | トラックバック(0) | コメント(0) | パソコン関連:AMD | 管理
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