パソコンオタクの戯れ言
 
貧乏人だからこそ買う物は考えないと
 



65nmプロセスが遅れているという事は良い事だ

http://www.theinquirer.net/?article=30385
要するに65nmプロセスの遅延の原因はOpteron8xxシリーズを使う
4Pサーバーが売れまくっている為で
Fab36はOpteron8xxシリーズを大量に生産できるレベルでないと
これに対処することが出来ないから
それまでは90nmプロセスで耐え忍ぶしかないと言う事なのだろう
知っての通りAMDはサーバーからモバイルまで同じコアを使っている
その中でもハイパートランスポートを3本全て必要とする
Opteron8xxシリーズを作るのが一番難しい
そして90nmプロセスより65nmプロセスの方が更に困難になる
Sempronは90nmと同じだが
Athlon64は仮想化技術を搭載し
Opteronは仮想化技術とセキュリティ技術を搭載しなくてはならない
特にWindowsVistaを搭載する事を考えれば
Opteronを大量に作る必要がある
Microsoft内部では
『ECC付きメモリを使えばWindowsの安定度は向上する』
との見解があり
構造的に『絶対にECC付きを搭載しなければならない』Opteronは
この要望に答えられる物となる
Intel製でもECC付きしか認めないノースブリッジを付ければ良いだけだが
逆を言えばノースブリッジ次第でECCを必要としない構成も可能だという事
個人ユーザーにはその方が便利だが企業的にはイメージ的に悪い
その点で言えばOpteronという名称だけで安全性が問える事は
良い事だと思えるし
AMDもその安全性を重視しているからセキュリティ技術を追加するのだろう
ただ個人ユーザーは多額を投資しない限り2P構成を出来なくなるが
今まで個人ユーザーがデュアルCPUを使う理由は
複数のアプリケーションを同時利用する場合に
処理能力の低下を抑える為に使われるか
デュアルCPU用のアプリケーションを使い
処理能力を向上させる為である
前者の場合はデュアルコア化で済む話であり
後者の場合でもクワッドコアになれば問題は殆ど無くなると思われる
(元々Xeonを基準としており現時点ではXeon3.46GHz×2の構成も
PentiumXE 955を搭載すれば済む話である)
8コア以上に対応したアプリケーションがあれば話は別だが
一般用途向けには一切存在していない
少なくともAMDはK8製造時からマルチコアを重視しており
その点に関してはIntelより優れた物を作っている
65nmの次は45nm。多分移行は簡単に進むと思われる
それと同時にK10が姿を現して来て
32nmプロセスでその猛威を振るう事になる
少なくともK10が出るのは45nmプロセスになる2009年
それまではIntelに負け続けると思われるがアプリケーションの
マルチスレッド化かが進めばCPUの構造上その差は減るので
何とか戦えるのではないかと思われる



3月19日(日)17:42 | トラックバック(0) | コメント(14) | パソコン関連:AMD | 管理

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コメント

その2

じゃあ何故搭載されているかである
それは少なくともサーバー向けを目指して作られている事が起因している
AMD64を搭載する時点で対象がIA-64なのは明確である
しかし相手はRISCプロセッサである
いくら内部がRISCプロセッサだったとしてもx86命令をデコードする時点で
x86系CPUの負けは確定している
かと言ってIA-64に勝つのがPentium4モドキのCPUだとは思えない
(もしそれが可能ならItaniumなんか作らなず
Pentium4にIA-64の機能を搭載した方が
遙かに効率が良い)
では近づく為にはどうしたら良いか?
それは出来るだけRISCプロセッサに近づけるしかない
RISCプロセッサに必要な物は
1.簡素なコア
2.高速で動作
3.巨大なキャッシュ
4.メモリレイテンシを減らす
この内1はK7が既に持っている
残り3つの中で当時のAMDが出来た事は4しかない
ただ2と3もそのまま放置ではなく
K9以降で対応する予定だったのがマルチコアと高クロック動作
どちらにでも対応可能な状態になっていた事が証明している
本来のK9はK8の高クロック版だったのは確かであり
そしてK9はK8より細分化されている以上
その空いたスペースにキャッシュを搭載し周波数も
2.4GHzの1.4倍である3.4GHzまで行けたはずである
その後65nmでデュアルコア、45nmでデュアルの高クロック版
32nmでクワッドコアと交互に行く予定ではなかったのかと思われる
(仮にIntelより先にマルチコア化してもソフトウェアレベルでは
どうする事も出来ないのは分かりきった事であり
少なくともIntelの後追いで進むのが本来の予定だったはずである)
だがIntelがコケてマルチコア重視となり本来のK9は不必要となり
マルチコアを重視する羽目になった
こうなってくると無理に周波数を上げる事も出来ず
ウェハの関係で巨大なキャッシュを作る事が出来ない
しかし65nmプロセスと300nmウェアがあればそれも可能であり
K8Lは高クロック、巨大キャッシュを実現するはずだった
K9の名残である事も頷ける


 by U.M.A | 4月5日(水)00:45

その3

CPUのRISC化はIBMの力を借りている事
Itaniumの技術者を受け入れた事
キャッシュに関して他のメーカーと交渉している事が
全て証明している

あとパイプラインの多段化によるクロックの向上なんて
K5の時点で失敗している以上する事なんてあり得ないし
K10でとある開発者が提示した物(最新の技術を大量に取り入れた
かなり尖ったアークテキチャだったらしい)を一蹴した事が
更に追い打ちを掛けている


 by U.M.A | 4月5日(水)00:57

その4

そしてIntelが未だにパラレルFSBなのは
現行のXeonやPentium4の構造が
CPU内部の機能を簡単に変更できる
NetBurstを採用しているからであり
CPU自体を改良する現行製品でI/Oの変更まで行ったら
顧客に避けられるのは目に見えている
逆にCPU自体に改良を加えないというのならば
NetBurstの存在意義がない
仮にどんな状況でも数ヶ月の検証が必要であるならば
メモリコントローラを搭載しているK8の方が有利である
何故なら一度決まった規格は当面の間変更できない事が確定している
つまり一度検証すればその後新コアが出ても
CPU内部の構造、機能の追加、I/Oの変更
全てではなくどれかを見て判断すれば良いだけであり
ロードマップさえしっかりしていればSocketFが出た時点で検証し
プロセスの細分化を待って見るのも良いし
現行の製品である程度検証したのなら
SocketFでの検証は一からする必要はない
それに対しIntelは2008年にItaniumとXeonMPで
シリアルFSB、FB-DIMM、そしてメモリコントローラの内蔵と
一気に変更しようとしている
それが顧客の要望だとするならそれこそオカシイのである
仮に顧客の要望を重視するのであれば段階的に製品を提示して
2~3年後に移行して貰う事を目的とするのが当たり前だろう
要するにパラレルFSBなのは顧客の要望なんかじゃなく
『パラレルで1.6GHzまで行けると楽観的だったIntelの怠慢』だろう


 by U.M.A | 4月5日(水)01:12

その5

SSEの演算を64bit×2にしたのは当たり前の話である
折角レジスタを拡張して64bitCPUを作ったのに
32bit×4で計算したら上位32bit分のレジスタは
全く無駄である
SSEが本当に大事だと言うのは64bitレジスタをフル稼働させ
128bitの演算を一括で行える様に工夫している
Conroeの様なCPUの事を言うのである
それに対しAMDはFPUを現行の2倍にして128bit演算を行おうとしているが
それでも何かおかしいと?

PAE36に関してはIntelがx86系CPUで
サーバー、ワークステーション用のシェアを得る為に
PentiumPRO以降のCPUに搭載した物である
とは言っても4bit分しか増えていないので8年しか持たない上に
特別なコーティングが必要でオーバーヘッドが大きい
それは作ったIntelも分かっている事であり現にIA-64を作った事が
『間に合わせ的な物』と言う事を証明している
AMDがx86命令を64bitにしたのは単にPAE36を
PAE40や44にした所でインパクトは無く
するのなら32bitを倍にして64bitにした方が最も効果的である

ハイパートランスポートでCPU同士を接続する事や
ノースブリッジを内蔵する事に疑問を持つのであれば
一度K8のパイプラインを調べた方が良い
少なくともK8のパイプラインはPentium4とは全く正反対で
パイプライン上にデータを保持しない事に重点を置いている
(同じ構造のK7より特化している)
つまりそれだけ物理メモリとの接点を近づける必要があり
ノースブリッジを使う様な事をすれば完全にロスである
ただこのアークテキチャにも利点がある
Pentium4の真逆と言う事はクロックは上げにくいが
高クロックになればなるほど1クロック辺りの性能は向上すると言う事
(SMPなどの余計な機能を必要としないがあまり高クロック化が進むと
メモリとのクロック差を埋める為に組み込む必要があり
仮にAMDが搭載するとしたならばK9が製品化した時に使っただろう)
AMDのCPU製造方法は現時点で組み込める全ての技術を投入し
プロセスの細分化によってクロックの向上や省電力を図る方法である
この様な方法で製造している場合K7の様な構造の方が便利であり
K8の構造はそれをより特化させたと考えるのが妥当である
それはサーバー、ワークステーション向けにPAE36まで搭載した
PentiumPROを初めとするP6アークテキチャがその事を証明している


 by U.M.A | 4月5日(水)20:02


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