パソコンオタクの戯れ言
 
貧乏人だからこそ買う物は考えないと
 



Phenom X3 その2

Phenom X3が4コア品の歩止まりを向上する為の製品と
Intelはそう反論しているがその事について間違いはない
ただIntelがそう言うには裏があり
Core2シリーズの3コア品を作る事は不可能だからである

Intelは現在最悪の事態に陥っている
それは製品の種類が少なすぎる事である
65nmプロセスのCore2シリーズは全部で13種類
(4コア、2コア両方合わせてである)
それに対しAthlon系はX2のみで10種類あり
Phenomの2コア品も種類が揃えば同じぐらいの数になるだろう
(BLACK BOXや消費電力が違う物は外してある)
Intelは今後45nmプロセスに突入するが
それで追加される数は多くても40種類程度である
何故そうなってしまうかはFSBの関係である

45nmプロセスのFSBは1600MHzか1333MHz
(もしかしたら1066MHzの物も出る)
最高周波数は3.6GHz近辺、最低周波数は2.4GHz近辺となるので
FSB1600MHzだと
2.4、2.8、3.2、3.6GHz
の4種類しか作れなくなる
FSB1333MHzでも
2.33、2.66、3.0、3.33、3.66GHz
の5種類であり
FSB1066MHzの製品を作るとなると
2.13、2.4、2.66、3.0GHz
の4種類が限度(ミドルエンド向けなのでこれ以上上げられない)
これで4コア、2コアと作っても26種類
8コアを含めても40種類ぐらいだろう

それに対しAMDは65nmから45nmに移行する間
最高周波数が3.5GHz近辺、最低周波数が2.0GHz近辺となり
100MHz毎に揃えられるので各16種類
8コア、6コア、4コア、3コアが出されると64種類にもなる
(8コアと6コアは最高3.0GHz程度なので54種類)

これはあくまでもCore2とPhenomとの戦いなので
Pentium、Celeron系やAthlon、Sempron系も含めれば
その差は1.5倍ほどに膨れ上がる

Intelがこのラインナップの差に対抗する為には
キャッシュ容量の変更を余儀なくされるが
同じ構造でキャッシュが小さく安いなら誰もがそちらを買うだろう
従ってあまり有効な手ではない
だからと言って共用2次キャッシュを使っているので
3コア品は無理で6コア品も2コア×3で可能だが
ダイの形状はいびつな物になるので作らないだろう
(設計し直す必要がありそうでないと8コアと同サイズで作る羽目になる)

どちらにしろ来年のCPU業界は多分混沌となる
何故なら両社合わせて100種類以上のCPUが発売されるのだから



10月11日(木)20:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | パソコン関連:AMD | 管理

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