共用キャッシュか・・・ |
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| http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0503/kaigai267.htm IntelのクワッドコアはデュアルコアのデュアルCPUでしかない その理由は『クワッドコアは技術的に可能かもしれないが キャッシュを共有する事は難しい』点である AMDはそれをハイパートランスポートを使って解決するのだろう Rev.Fの内部にハイパートランスポートは多分6本あると思われる 4本は各コアに接続するので残りは2本 その内の1本をキャッシュメモリに接続する事によって 全てのコアで共有する事の出来る2次キャッシュを作るのではないかと そして残った1本を3次キャッシュ用にする・・・ もしくはその先にPLLジェネレータを追加する事によって 8コアと共用2&3次キャッシュを可能にする可能性もある (K10発売延期もあり得るし発売後もK8時のシェアを保持して顧客の目を 向ける事を目的に現行製品を8コアにする可能性が無いとも言えないから) 問題があるとすればIntelのクワッドコアにどれだけ対抗できるかだが FPUの強化もあるしそれなりにクロックも上がるだろうから 戦えるのではないかと思われる
それにダイサイズの点に置いてAMDの方が有利に働く事は間違いない Conroeの最大の欠点はダイサイズにある HTテクノロジによるレイテンシの隠蔽から 大容量キャッシュによる隠蔽を選んだ以上 現行の製品を見る限りコア数×MBの容量が必要な為 Conroeでは約150平方mm クワッドコアだと200平方mm超を必要とする それに対しAMDは現時点でデュアルコアは二種類あるが ここではOpteronを基準に計算してみる 130nmで193平方mmあったダイサイズは90nmで106平方mm 約54%に縮小している 90nmでデュアルコアであるRev.Fは220平方mm 単純に65nmへ移行するだけなら90nmシュリンク時と同様 119平方mmになるがFPUの強化がある分10%ほど増えて 131平方mmぐらいだと思われる Opteronではこの程度になる そしてメインストリームであるAthlon64 X2は 2コア共用で1MBあれば十分であり1MBあたりの2次キャッシュは 38.7平方mmなので131-38.7=92.3平方mmになる (Opteronに大容量の3次キャッシュを搭載する計画があるのは 2次キャッシュ量を現行の容量と変えるつもりが無い為かも知れない)
ダイサイズはCPUの性能と同様に価格と直結している この点に関してAMDが65nmプロセスの製品を発売すれば 同じ300mmのウェハから切り出すとして Intelの3分の2のダイサイズで作れる以上 その分価格も下げられると予測できるし それを見越して現在の価格競争にも対抗できると思われる (Opteron8xxシリーズの利益で支える事も出来るので対抗は可能) 推測からするとConroe発売時の価格表は 丁度PentiumDとAthlon64X2が発売された時の様な関係となり クワッドコア(K8L)が発売されれば五分五分に並ぶ (実際には微妙に違うが近い形にはなる) そうなると価格競争によって利益はさほど得られないが 各メーカーの採用率が向上するしSocketAM2を普及するには 格好の条件になる事は間違いない 要するにK6-2の時と同じ状況になり その後Athlon登場時の様な状況に・・・ (しかも今度はAMD側に独自形状のソケット、 低速なL2キャッシュや合わないメモリ帯域幅などの不利な点は無い) どのみちConroeが出たからと言って普及率40%以上の Celeron比率が変わる訳じゃないし 実際にはCeleronから価格競争で値段を下げられた SempronやAthlon64が市場を占領する そんな感じがする2006年
追伸 この文章は書き始めて2週間経っている そして今日のニュース http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0516/amd.htm 約20~30ドル程度の差らしい ま、当たり前と言えば当たり前だけど 強いて言えば省電力と仮想化技術分=金額増加分って事?
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5月16日(火)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | パソコン関連:AMD | 管理
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